こんにちは。あすなです。
私は三人兄弟の長女なのですが、親に叱られた記憶がありません。
特に「叱らない育児」をしていた訳でもなさそうなのですが、なぜか叱られませんでした。
それだけ私が「いい子」だったということかもしれませんが(笑)、大人になり、自分にも子ども(現在5歳)がいる状況で、改めて自分の人生を振り返ってみたときに、自分の育児に対する軸のようなものが見えて来ました。
「叱らない育児」ではなく、「褒める育児」は私の目指すところです。
その軸があるからこそ、私はあまり育児について迷うことがないのかなと思っています。
あくまで、一家庭のケースではありますが、私が大事にする育児に対する価値観を共有させていただきます。
子どもの失敗、あなたならどう反応・対応する?
もし、この問いを自分にぶつけられた場合、「どういう失敗のことに対して言っていますか?」とまずは切り返してしまうと思います。
あくまで、失敗の種類によって、反応・対応は変えていくべきだと思っています。
ケース①:良いことをしようとしての失敗
例えば、洗濯物を干すのを手伝ってくれていたけれど、洗濯物の丈が長くて引きずってしまい再び洗濯機の中に逆戻り!とか、お料理のお手伝いで食材を運んでいたけれど途中で落としちゃった!とか、そういう類の失敗です。
この時、私は特に叱りません。
大前提、子どもは、”誰かの為に何かをしてあげたい”の気持ちで動いているので、その気持ちを否定するようなことは言わないようにしています。
もちろん、「どうしたら上手く出来たか」は説明する必要があると思いますが、まずは、「ありがとう」の気持ちを伝える方が重要だと思っています。
ケース②:自分のことを自分でしようとしての失敗
例えば、お着替えを自分でしたけれど、前後ろ逆に着ていた!とか、自分で冷蔵庫からお茶を出してコップに注ごうとしていたけれど、入れ過ぎて溢れちゃった!とか、そういう類の失敗をイメージしてください。
この場合も、ケース①と同様の理由で叱りはしません。
むしろ、以前は一人じゃできなかったこと、やろうとしなかったことを自分一人でやろうとしたことを褒めてあげたいです。
最初は失敗はつきものです。
一人でやろうとしてくれたのも、『ママやパパが忙しそうだから、自分でやれることをやっておこう!』って気持ちがあったのかもしれません。
どうしたら上手くいくのかという説明はこちらも必要だと思いますが、まずは、過去からの成長を褒めてあげます。
ケース③:知らなかったことによる初めての失敗
これは、「知らなかったからやっちゃった」みたいなものをイメージしています。
我が家の場合だと、ソファーやベッドで飛び跳ねた、とかそういう類です。
この場合は、叱りはしますが、説明を優先します。
まずは、それがいけないことであることをちゃんと理解させる必要があると思うので、子どもが小さいうちから、「怒っていることをわかるように伝える」を意識していました。
ただ、やっちゃダメなことを知らないのであれば、やっちゃうのは仕方ないですよね。
自分の心の中では全然怒っていないことの方が多く、何か起きたときには、まず、『どう説明するかな』と考えていました。
ケース④:不注意(わざと)による何度目かの失敗
これは、ケース③で一度叱られたことをもう一度やってしまったときです。
単純な不注意のときもありますが、子どもが怒りで混乱しているときはわざとやるときもあります。
この場合は、改めてケース③の時よりもしっかり叱ります。
なんでこれをやっちゃダメなのかを本人に質問し、ダメな理由を理解しているかを確認します。
叱り方/叱るレベル
叱るレベルについても事象によって調節するようにしています。
これは、してはいけないことの優先順位をちゃんと知ってほしいという意図からです。
叱るレベルMAX:人様に迷惑をおかけする行為
これは普通に誰でも怒ることですよね。
例えば、人を叩いたり蹴ったりしてしまったり、汚い言葉で相手を傷つけたりしたときにMAXレベルで叱ります。
これは、実際に人様に迷惑をおかけした時ではなく、親に対してした行為についても同じです。
親に対してやったら許されて、他の人にやったら許されないって、なかなかわかりづらいんじゃないかなと思っています。
一律で、「他人にしてはいけないこと」はちゃんと理解させるようかなりしっかりと叱ります。
叱るときは、目線を合わせて、子の様子を見ながら叱ります。
ウチの子の場合は、バツが悪いと面白いくらいに目が明後日の方向を向きます。
5歳にもなると、ある程度してはいけないこと、は理解しているようなので、改めて、ちゃんと丁寧に説明をして、もうしないことをお約束させます。
叱るレベルMAX:自分の身に危険が及ぶ行為
これも、普通に親なら怒って当たり前のことだと思いますが、例えば、道路に飛び出そうとしたり、高いところから飛び降りたり、ケガをしてもおかしくないことをしていた時に叱ります。
ただ、本当に危険な遊びをしていた時だけにはしています。
我が家のやんちゃ坊主は、走り回っては転び、生傷絶えないですが、今はいろいろな痛みを知り、その痛みの対処方法を知ってほしいと思っています。
それは、身体的なことだけでなく、精神面でも同様です。
あまり子どもの世界に大人が立ち入りたくない気持ちが強いので、ある程度は心身ともに傷を作りながら、学んでほしいという気持ちがあります。
ただ、それは、生きているからこそ学べること。
身に危険が及ぶような行為については絶対にすべきではないことと同時に、万が一のことがあったら親がどれだけ悲しいのかを伝えるようにしています。
その他
正直、我が家の価値観では「人様への危害」と「自身への危険行為」以外、特にそこまで重要視していることはありません。
もちろん、ケースバイケースなので、この基準に当てはまらないこともありますが、概ね上に書いたようなロジックで子どもを叱っています。
まとめ
つらつらと書きましたが、一番大事なことは、叱るのと同時に「愛している」を伝えることだと思います。
「あなたのことを思って言っているのよ!」なんて言葉は言ったことありません。
普通に、叱った後に仲直り(?)をして、「ママは何があってもあなたの事が大好きよ」と伝えているだけです。
最近は子どもからも、「さっきは怒っちゃったけど、ママのこと大好きだよ」と言ってくれることもあります。
絶対的にママは自分のことが好きだということは理解しているようです。
その愛情・信頼をベースにして、子どもと社会(家庭)のルール共通認識を持っていくことが大事かなと思います。