こんにちは。あすなです。
我が家は1年前までは夫のメンタル不調は度々あるものの、どこにでもあるような普通の家庭でした。
夫婦仲も良く、子どもも元気に育っていました。
そんな中、コロナ禍で在宅勤務が増え、ステイホームであまり家からでなくなり、夫が暇つぶしに手を出したのがオンラインカジノでした。
山口県の給付金誤送金の事件があってから、度々テレビでも取り上げられる、オンラインカジノ。
我が家ではこの事件が起きる前からこの問題に直面していました。
本当に信じられないのですが、一瞬で大金が無くなります。我が家の貯金も一瞬でなくなりました。
この記事では、経験があるからこそ語れる、オンラインカジノの怖さと、借金発覚後に家族が出来ることについてまとめました。
この記事でわかること
・オンラインカジノの怖さ
・家族が出来ること、対応方法
夫がギャンブルで借金を作った原因「オンラインカジノ」の怖さ
ギャンブルと言えば、パチンコや競馬・競艇等が思い浮かぶと思いますが、オンラインカジノはその中でも非常に厄介なギャンブルだと思います。
その理由は主に二つあります。
クレカで支払い可、実際には手元にないお金も使えてしまう
オンラインカジノのサイトにクレジットカード情報を登録しておけば、限度額いっぱいまで遊び尽くせます。
我が家の場合も、複数枚のクレジットカードを限度額まで使ってしまいました。
例え負けていたとしても、『返済期日までには取り戻せる!』という思考回路になってしまうようで、そのままズルズルとクレジットカードの限度額いっぱいのお金をつぎ込み、オンラインカジノをやり続けてしまいました。
各カード会社からの返済督促を見て、唖然としたのを今でも覚えています。
よくこんなに金額が膨らむまでやり続けられたものだと…。
『負けもあるけど、勝ちもあるから、取り戻さなくちゃ』と思うようになったら、もうそれはギャンブル依存症なのだと思います。
24時間いつでもどこでも出来る
特に店舗に行って行うものではないため、スマホさえあればいつでもどこでも出来てしまいます。
我が家の場合も、オンラインカジノのアカウントを見せてもらったときに、夜中の2時3時や、通勤で電車に乗っているであろう時間帯、
仕事のお昼休憩中などに、オンラインカジノをやっていた形跡がありました。
これが原因で不眠にもつながってしまい、心のバランスも崩してしまうので、非常に厄介です。
家族が出来ること、対応方法は3つ
正直、家族が出来ることは限られていると思います。
ギャンブル依存症は病気です。
心が弱いとかそういう話ではないです。
何度も泣きながら謝られましたが、それでも何度も繰り返してしまう病気なんです。
家族としては、もちろん同じ過ちを繰り返させないために、何度も対策を練るものの、結局また繰り返してしまい、『もうこの沼からは抜け出せないのではないか』という絶望的な気持ちになります。
そんな時に、我が家が実践してみて効果的だと思った、依存症・借金に関する家族が出来る対応方法3つをご紹介します。
借金の整理
我が家の場合は、いまいまの借金問題を解決するために、弁護士の無料相談に行きました。
「お住まいの都道府県 弁護士 無料相談」などで調べてもらうと、近くで相談に乗ってもらえる場所が見つかると思います。
我が家の場合は、夫婦で無料相談会場に足を運びました。
弁護士は選ぶことは出来ませんでした。
無料相談なので、どういう方向で借金を圧縮できるのかという方向性についての説明まででした。
実際に、方向性を決めて手続きを進める段階になると、初めて弁護士費用が発生します。
ケースバイケースなのかもしれませんが、正式に依頼をしたあと、弁護士費用は毎月分割で支払いOKでしたので、今弁護士を雇うお金がなくても問題ありません。
参考までに…我が家が弁護士費用として支払った金額は15万円程度です。
ギャンブル依存症専門の病院への通院
全国にギャンブル依存症を専門にしている病院があります。
依存症対策全国センターのHPで、専門機関について調べることが可能です。
夫も最初はギャンブル依存症外来に通っていたのですが、我が家から少し距離が離れていたので、結局通わなくなってしまいました。
まだギャンブル依存症の専門機関は少ないので、もっと治療できる拠点が増え、近所で通えるところが増えると良いのですが…。
また、山梨に「グレイス・ロード」というギャンブル依存症回復施設もありますので、家庭のご事情に合わせて適切な治療の場を探して頂くと良いと思います。
ギャンブル依存症家族の会に参加してみる
NPO法人 全国ギャンブル依存症家族の会に参加してみました。
これはたまたま、夫がまだギャンブル依存症外来に通っていたときに「家族向けのイベントがあるらしい」と聞いて、一旦話を聞くだけ聞いてみようと思い足を運んでみました。。
結局今のところ、一回しか参加は出来ていないのですが、参加して良かったと思っています。
もう少し子どもが大きくなって私に自由の時間が増えれば、また参加してみたいとも思っています。
この会では、自身の今置かれている状況を話す場が与えられ、その状況における対応策についてアドバイスをもらえます。
その場にいるのは、全員家族・親族の誰かがギャンブル依存症だった方。
全員が今自分の置かれている状況について理解を示し、また、非常に具体的なアドバイスをいただけます。
おすすめの病院やギャンブル依存に理解のある弁護士事務所なども、各地域でまとめています。
全国のギャンブル依存症に関する情報が集まる、データーベースです。
そして、まずは自分が回復するように諭してもらえます。
当事者と家族、双方がそれぞれ回復していく必要があります。
合う合わないはあると思うのですが、もし今悩まれている方がいれば、全国の様々な場所で相談会は開かれていますので、一度足を運んでいただくことをオススメします。
通えない・参加できない時は?オススメ書籍紹介
「家族のためのギャンブル問題完全対応マニュアル」
もし参加が難しい場合は、私が参加した際にオススメいただいた書籍「家族のためのギャンブル問題完全対応マニュアル」が非常に参考になりましたので、こちらを一度読んでいただくと良いかもしれません。
様々な事例を交えて具体的な対応方法について記載されています。
ちなみに、ギャンブル依存症の当事者は、当事者の集う自助グループがあるので、そちらに参加いただく必要があります。
今はオンラインでも実施しているようなので、気軽にご参加いただけるのではないでしょうか。
1年経った今、夫のギャンブル依存症はどうなった?
我が家は現在落ち着いています。
早いときは1か月でギャンブル熱が再燃して追加で借金を作っていたのですが、現時点では1年近く再発していません。
家族がギャンブル依存症というものを理解すること、また、支える側の家族も心に傷を負った状態であるため、自分自身の回復に専念することが、家族全体の回復につながると、今は思っています。
正直、「私はもう幸せにはなれないかもしれない」と思ったこともあります。
でも、私は私の人生を生きて、私の人生を楽しんでもいいんだ、と思えたのは、同じような境遇の方と話して、エネルギーをもらったからこそだと思います。
何が正解かはふたを開けてみないとわかりません。
それでも、この記事が誰かの気付きになれば幸いです。